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冬瓜

冬瓜

冬瓜は夏の野菜である。冬瓜の96%は水分。冬瓜には、体内のでんぷんが熱エネルギーに転化するように促すことが出来、脂肪にならないようにするビタミンB群、肌のしみを薄くする効果があるだけでなく、身体の免疫力を高めてくれるビタミンC、血管についたコレステロールを減少させる働きがあるサポニン、老化を防止するアデニン、およびミネラルが含まれている。

低カロリーのダイエット食材としても注目されているうえに、夏バテした身体にもうれしい食材だ。

だがこの冬瓜、食すだけではもったいないほどの優れものなのだ。

冬瓜には、利尿や便通を促し、水腫や足のむくみを治す効能がある。尿の出が悪い腎臓病の方によく利用されてきた。便秘解消、しみ・そばかすの軽減、果ては痔の痛みを抑えるのにも有効である。

(これらは煎じたり他のものと混合して使用しなければならない。くれぐれも冬瓜の一気食いで治ると早合点しないように)

さて便秘やむくみ、痔などは漢方で『厳冬』と呼ばれる部類の症状である。すなわち冬を越すのががつらくなり冬を通常の人より厳しいものと感じてしまう症状、ということなのだ。そして冬瓜は『厳冬』を軽減する。冬瓜とは「『厳冬』を軽減する瓜」という意味なのだ。

 冬瓜の種を冬瓜子、冬瓜仁、などとよび冬瓜の皮を冬瓜皮と呼びます。先ずは冬瓜皮から見てみよう。

冬瓜の皮

 冬瓜皮は、夏から秋にかけて成熟した冬瓜の皮を薄く剥き、それを乾燥させて煎じることが多い。

(漢方薬材屋さんでは乾燥した冬瓜の皮が売っている)。冬瓜の皮は漢方薬として利水・消腫の効能があり、浮腫や排尿障害などに使われている。

尿量が少ない、むくみの時にお勧め。利尿の名処方である五皮飲というレシピにも、茯苓皮、沢瀉、猪苓皮、桑白皮と合わせて使われている。

また、民間療法で、冬瓜の皮は、水虫の治療にも使われている。使い方は、500グラムの冬瓜皮を2リットルの水を入れた土鍋にかけ、煮詰めていき、まずその蒸気に足を晒し、煮詰めた鍋が冷めたあと、足をそのまま15分ほど漬けておく。

◆冬瓜の種(冬瓜子)

冬瓜の種は、歴史のある生薬で、遠く漢の時代から記録があり、『金匱要略』にもその記載がある。

主に痰や膿を排出する作用があるとし、肺癰(西洋医学では肺化膿症などに似ている。)や腸癰(虫垂炎)などの処方に用いられる。『金匱要略』に載っている大黄牡丹湯は急性単純性の虫垂炎では今でも手術をしないすむことがよくある。また溜まっている痰を排出する意味で、慢性の咳で痰がなかなか取れないときにも使う。現代ではその範囲も広がり、腎炎、尿道炎、水腫、にもつかわれている。

冬瓜子は消炎、利尿、緩下、の各作用がある。

○腫れ物があり、少々むくみ気味の時に、1日量冬瓜子3~12gを水400mlで煎じ約半量に煮詰め、1日3回に分けて服用する。

○ソバカスをとるのに、冬瓜子、白桃花を同量、粉末にしてハチミツを少量加えクリーム状に練ってつけるとよい。
○痔に冬瓜子の煎汁で患部を洗浄する。
○顔がむくんだり、足がむくんだりした時は冬瓜子1日量20gを400mlの水で煎じて服用する。

古代中国から使われつづけてきた伝統的な美容用薬材としても冬瓜の種は有名だ。

中医学の古典書数冊にそれぞれ、肌がうるおい光沢が増す。色の白さを増し黒いのをとりのぞく。顔色がよくなるなど。食用、粉末にしてスープ用のほか、さらに化粧用クリームの材料にできるなどと記されている。冬瓜の種子を軽くから炒りしてから皮をとり、中身の実をすりつぶしてクリームにしていた。
冬瓜の皮のしぼり汁は大豆または黒大豆と漢方薬をまぜて使う古代中国の洗顔剤「澡豆法」のレシピの中にもある。

☆冬瓜美容液

分量::①冬瓜(皮をむいて、タネをとりのぞいた)500g 
     ②水 200ml
     ③純米酒 200ml   
     ④ハチミツ 大さじ3杯

【作り方】

①     小さめにきざんだ冬瓜、水、酒を煮詰めて、水分がなくなりそうになったら火をとめる。

②     ハチミツをいれて、こんどはハチミツが完全にとけてから火をとめる。

③     ガーゼでしぼって、液体を使う

できあがりはジャムのようで、色はハチミツ入りのためか、洋ナシのような、きれいな、きれいなたまご色。透明感がある。

冬瓜の繊維はじゃまにならず、ハチミツ入りなのに、意外なほど、べたつきがない。液体はさらさらだ。舐めてもおいしかったが、肌に塗ると、しっとり感が持続する。

☆     冬瓜便秘薬

1日量冬瓜子3~12gを水0、4㍑で煎じて約半量にまで煮詰め3回に分けて飲む。
(消炎、利尿、緩下の効があるとされ、ムクミがあるような人が便秘になった時に使われている)

今流行りの排毒ドリンクのようなもの。

☆冬瓜やせるレシピ

新鮮な冬瓜皮付き 80~100g。もち米100gを洗って、小さく切って、砂鍋で煮てお粥にする。

朝晩2回に分けて食べる。

そのほかにも、いろいろなことに効く。

☆     夏ばて、酔い覚まし:冬瓜の実を絞りそのジュースを飲む

☆     あせも:冬瓜の実を絞ったジュースを患部に塗る、ジュースを飲むということを一日3回繰り返すと数日であせもが治る。