<塩の役割>
細胞を保つ
人間の体は約60兆個の細胞でできていると言われております。
塩はこの細胞内と細胞外の浸透圧の調節の役目をしていて、また体内の塩の濃度は腎臓で一定に保たれているため、細胞内外の浸透圧も一定に保たれているのです。
体の酸性化を防ぐ
人間の体液は弱アルカリ性に保たれていて、酸性になると生きることができません。
食べ物として摂取したタンパク質や脂肪は体内でアミノ酸や脂肪酸などに分解されたり、呼吸により炭酸ガスなど多くの酸性物質が体内で生じますが、塩の成分であるナトリウムが酸性物質による体液の酸性化を抑えて、弱アルカリ性に保つ働きをしています。
消化と吸収を助ける
食物を消化するためには酸や酵素の働きが必要で、消化器官から分泌される消化液にはこれらの成分が含まれています。
消化液として胃液がよく知られていますが、食べ物はこの胃液によって殺菌・分解されます。胃液の成分は塩酸であり、塩の成分である塩素イオンを原料にして作られています。
また、体内に摂取された食べ物の中のタンパク質や炭水化物は、消化されてアミノ酸やブドウ糖などに分解されて小腸で吸収されますが、この時に、塩の成分であるナトリウムと結合した化合物となることで吸収されます。
汗と塩の関係
汗をかくことによって、体温を調節したり体内の不要な老廃物を排出したりしていますが、よく「汗はしょっぱい」と感じることが多いのではないでしょうか。これは、汗の中に0.2%~0.5%の塩分が含まれているためで、この塩分は水分を体内に留める働きもしています。
体になくてはならないもの:塩は体の機能を保つためになくてはならないものです。
体内に取り入れられた塩はいろいろな成分と協力し合いながら働きます。塩は不足すると、体が弱くなったり、意欲・活力が無くなったりします。
必要な塩分量は、体調、食習慣、生活環境などの様々な条件で変わっていきます。多すぎても少なすぎてにダメなもの。自分に見合った塩を摂取して、健康に暮らしたいものです。
 
体内の塩分が欠乏すると・・・
人間の体重の約3分の2は水分で占められていることは良く知られていますが、人間の体内にはどの位の塩分があるのでしょうか?
体内の塩分量は、大人で体重の約0.3%~0.4%、子供で約0.2%と言われています。従って、体重60kgの成人の場合、約180~240グラム程度の塩分量を持っていることになります。
腎臓の働きによって体内の塩分は一定に保たれているため、通常の食事や運動をしている場合には体内の塩分が欠乏することはほとんどありません。しかし、激しい発汗や下痢などを起こすと体内の塩分は急激に失われ、塩分の欠乏症になります。
体内の塩分が欠乏すると、細胞内外の浸透圧のバランスが維持できなくなり、脱水症状が現れます。また、細胞外液量が減少することによって、血圧の低下、立ちくらみなどの症状が現れ、さらに欠乏の状態がひどくなると、浸透圧の保持調節機能が不全となって、細胞の大きさ、形状を保持できなくなり死滅してしまう場合があります。
また、塩分は、体液のpHを弱アルカリ性に保つ働きをしているため、塩分が欠乏すると体液のpHが酸性になって、倦怠感、精神不安定、眠気などの症状を引き起こします。
その他、塩分の欠乏により、筋肉の刺激に対する反応が低下するため倦怠感や脱力感などの症状が現れることがあります。
健康体の人が普通の食事を摂っている場合には、体内の塩分が欠乏することがほとんどありません。
しかし、塩を摂取しないと上記のとおり元気がなくなることから、その昔、罪人の気力を削ぐために塩を与えなかったことがあったり、真夏の炎天下では土木作業者に小さい塩の固まりが配られたそうです。
中医古書には、様々な塩の使い方が「神薬」、「霊薬」として伝えられています。
そのなかでも比較的新しい書物『神方薬』では塩の効能を次のようにあげています。
1.浄血作用:血をきれいにする
2.解毒作用:体内の毒素を除去する
3.消炎作用:炎症を治す
4.生新作用:破壊された細胞を速やかに回復させる
5.抗菌作用:悪玉菌をはねつける
6.調圧作用:血圧や体重を調節する
7.強壮作用:機能を強化し、体力を増強する
 
我が家のお風呂、洗面所でできる簡単な塩の美容法
 
入浴法:バスタブに50gから70g程度の天然塩を入れて入浴してください。お湯が滑らかになり、皮膚病、アトピー等にも効果があると言われる最も簡単な方法です。(お医者さんにご相談ください。)体がよく温まり、湯上りの爽快感は格別です。疲労回復、風邪予防にもいいようです。
なお、バスタブには塩を入れない方法もあります。
洗面器に塩とお湯を入れ、それにタオルを浸して、からだにつける方法です。あくまでも、少なめな塩の量で試しから、量をふやしてください。
 
塩もみ・塩マッサージ:体を洗ったあと、入浴して、よく温まります。
その後、手のひらに天然塩をのせ、肩からお腹にかけて上半身に塗ります。軽くソフトに塗ることがコツです。角化した垢が皮膚呼吸の妨げにもなりますから、皮膚が厚く硬いところ、ひじや腰の上のくぼみなどは多めに塗ってください。下半身も同じ要領です。ひじ、かかと、足の裏、指の間にも塗りこみましょう。より引き締まったボディ作りに、しっとりした肌に、ひじやかかとのかさかさ解消にお試しください。
なお、粗塩でごしごしマッサージするのは、色素沈着の原因にもなりますのでご注意ください。
最初は、塩水を使って試してみるのもよい方法でしょう。(天然塩でも、粗塩は粒子が粗いので、マッサージには適しません。細粒のやわらかい塩がベストです。)
 
塩リンス:普通にシャンプーした後に、大さじ1敗程度の天然塩を頭皮にふりかけます。両手の指の腹を使って、自然塩を溶かすようにゆっくり軽く地肌にしみこませます。頭皮が清潔になります。また、養毛効果が出たり、白髪予防に効果が出た例もあります
 
塩歯磨き:歯ブラシに少量の天然塩をのせ、直接歯を磨きます。歯茎のマッサージもお忘れなく。天然塩は、殺菌、収れん作用があり、炎症をとめ、歯茎の組織を引き締めます。さわやかなさっぱりした磨き心地です。また、濃いめの塩水か、番茶・緑茶に塩を入れてうがいすれば抗酸化作用のために口臭予防にもなります。
洗眼:自然海塩を溶かした塩水で洗眼をすると眼病予防になります。洗面器にぬるま湯をはり大さじ1杯程度の塩を溶かし、その中で10回程瞬きをします。その後真水で同じような要領で目をすすぎます。
 
塩水によるうがい:ぬるま湯に少量の天然塩を入れ、風邪の予防にうがいをしましょう。
 
トラブル回避のために塩をつかう方法
アトピー皮膚炎:温かい塩水をガーゼに浸し患部に塗布します。
歯槽膿漏予防・口臭:歯槽膿漏の方は、自然塩でやさしく歯を磨きます。
体質改善・糖尿予防:食することで、肝機能が正常になり、血糖値を下げてガンを防ぐ作用があります。
便秘:辛い便通には、朝起きがけに1%の天然塩水を飲みます
花粉症:花粉症や鼻炎には鼻から塩水を入れ口から出して洗浄します。
水虫:塩水の殺菌作用を利用し、足をつけます
 
 
 

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