HOME >> 中医学と美容
中医師は患者の全身を見て治療を行います。 脈や舌、声の張りなどを観察し、複数ある症状から治療方針を決めます。 そして、症状にあった天然の生薬(漢方)の配合、ツボ・はり・きゅうなど効果的な治療法を見つけ出し、自然治癒力を高めることで 治癒に導くのです。
診断の際、採血したり、医療機器を用いたりすることはありません。体を侵襲することがなく、無害です。その分、診断には技術が必 要であり、数年の勉強と訓練が求められています。
修得期間が長いためもあり、最近、中医師の後継者不足が目立ってきました。中国科学技術情報研究所の統計では、1900年代初頭に80 万人いた医師が、2006年には27万人まで減少したそうです。さらに、このうち技術の高い中医師は3万人足らずです。 私が教鞭をとっている南京中医薬大学でもこの問題は深刻です。微力ながら、私も中医師育成のお手伝いをしています。
美を追究すると、健康になり、逆もまたしかり、というわけです。そのため、 昔は富裕層にしか手の届かなかった生薬もたくさんありました。今では研究も進み、比較的多くの方に使っていただけるようになりました。
このように中医学では、「美容」も医学として体系化され、年々進歩をとげています。
その出会いの第一歩は、スープでした。 私が精神的に不安定なときに、広州でかわいがってくれたおばあちゃんがスープを作って食べさせてくれたのです。それは烏骨鶏、山 薬、人参、などを時間をかけて煮込んだ滋味あふれるもので、「薬膳スープ」と言ったら想像しやすいかもしれません。 私はおばあちゃんのスープを毎日いただくことで、健康になり、元気を取り戻すことができました。
中医学の入り口として私はまず、「本草綱目」(中国の薬学辞典・全52巻) を読破しました。その後香港に移住、働きながら6年間をかけて本格的に中 医美容学を学びました。勉学にいそしむうちに、将来の自分の道も見えてき、 現在の私があります。
今、私は南京中医薬大学の東方美学研究院長として、中医学、中医美容学の 成果(チカラ)を世界に紹介しています。