HOME >> 中医(漢方)美容学との出会い
そんな中で私が出会ったのが「中医学の神秘」でした。
その出会いの第一歩は、スープでした。
私が精神的に不安定なときに、広州でかわいがってくれたおばあちゃんがスープを作って食べさせてくれたのです。それは烏骨鶏、山
薬、人参、などを時間をかけて煮込んだ滋味あふれるもので、「薬膳スープ」と言ったら想像しやすいかもしれません。
私はおばあちゃんのスープを毎日いただくことで、健康になり、元気を取り戻すことができました。
その時、病気を治すのは薬だけではなく、日常の食べ物でもできることを知り、驚きました。
さらに後で、中国ではそれは普通のことだと聞き、二度驚かされたのでした。
私の「中国コスメ」との出会いは、デパートで購入した真珠クリームでした。
それまで「真珠」は私の中ではアクセサリーであって、肌に塗ったり食べたりするという認識はありませんでしたが、実際に使ってみると、肌はすべすべになり感激したのでした。
肌がこんなにすべすべになる真珠クリームって、病気を治すスープって、いったいどういうことなんだろう?どんな成分が効くんだろう?どうしてこんなに効果があるんだろう?
わたしの中で、いつしかそんな疑問が浮かぶようになりました。 それが中医学(いわゆる漢方)を学ぶことにつながっていきました。
中医学の入り口として私はまず、「本草綱目」(中国の薬学辞典・全52巻)を読
破しました。そして、香港に移住後、働きながら6年間をかけて本格的に中医美
容学を学びました。勉学にいそしむうちに、将来の自分の道も見えてきました。
「中医美容学のすばらしさを多くの人に知ってもらうこと」です。
しかし、香港に長年住んで私はあることに気がついたのです。
日本の方は、香港旅行のおみやげに日本より安く購入することのできるヨーロッパやアメリカ製のコスメは購入するけれど、中国製の
コスメを購入することはほとんどない、ということです。
そして、中国製の化粧品を購入しないのは、中国コスメの良さを知らないからではないか、と思いました。
日本人は本当にこの製品が良いということがわかったら認めるはず、と考えたのです。
私は中医学と中国コスメの両方の良さがわかっている日本人である自分が、日本女性に中国コスメの良さを知らせるべきである、とい
う正義感のようなものが沸きました。
良い商品を探し出すためにアジア各国を歩きました。最初は中国を中心にしていました
が、今ではアジア及びヨーロツパをも歩き続けています。
新しい漢方コスメが見つかったらまず自分が試し、そしてその成分を研究機関に出して調べます。
品質のいいものは、メーカーにはぜひ日本でも販売していただきたいので、日本市場に
合うよう成分の改良をお願いするディレクターのようなお手伝いも始めました。
そして数年後、漢方を使ったコスメ製品を日本向けに改良して販売を開始することに
なりました。その時、メーカーの方は日本ではゆっくり1万個を売りましょう、とお話
しておられました。中国では半年で1万個の売上げだったからです。
しかし、ふたを開けてみると、3ヶ月で10万個の売上げを日本で記録したのです。
少しの改良で、日本の方にも漢方コスメの良さをわかってもらうことができる、とい
う私の考えが間違っていなかったことへの安堵。
そしてなによりも「本当に良いとわかったら、取り入れる」という日本人の聡明さを実
証でき、この道を貫く私の支えにもなっています。