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永久手当のススメ

西洋医は病気を治し、漢方医は病人を治す

中国人は風邪を引くと、まず西洋医にかかります。
そして症状が治まると、次に中医(漢方医)に漢方薬を処方してもらい、それを飲みます。 西洋医には「風邪という病気を治すために」局部的な治療を受け、風邪で体 のバランスが崩れてしまっているのを、正常の状態に戻すために、漢方薬を用いるわけです。

私の学んだ中医学・東洋医学は、その症状の原因となる体質や生活習慣などをトータルで診ます。
そこに西洋医学との違いがあります。

私の解釈では、病気を治すこと、症状・病巣を診るのが「応急手当」。
病人を治すこと、不調の原因を見極め、他の病気の予防や健康な体づくりを目指すのが「永久手当」だと考えます。
病気を治すことと病気にならないようにすることは別なのです。

「キレイに対する考え方」もこれとまったく同じです。
インスタントの「すぐに手に入るきれい」は、「応急手当」、「時間をかけて保つきれい」は「永久手当」です。

もちろん、外見のキレイもとても大切だとは思いますが、それだけに気をとられて、 体の内側からのキレイや、10年先、20年先の自分のキレイを台無しにするような ことをしたら、あとで悲しい思いをするのは、自分自身なのだということを忘れてはいけません。
「応急」と「永久」のバランスが整うことで、今も、将来も、きれいな女性でありつづけることができるのです。

スグ効くものはスグなくなる

今すぐ手に入るキレイは、継続して保つキレイよりも手に入りやすいのですね。
たとえば、シミやくすみを隠すファンデーションをぬれば、1分で見た目をキレイにすることができますから。

しかし、化粧を落としてしまえば、何一つ改善されていない現実があらわれます。
残念ながら、人は年を重ねるごとに老いていきます。個人差はあっても、いずれ肌は老化していくのです。
1年後、2年後、3年後、5年後、10年後・・・自分の肌状態が今と変わらず継続していくよう、 「保つ努力」をすることは、すぐに効くキレイを目指すよりも何倍も大変です。

キレイの実力は、毎日キレイでいるために努力することで培われます。
ちょっと耳が痛いかもしれませんが、「目標のない人は、目標を達成すること ができない」といいます。ずっとキレイでいたいと願うなら、自分なりのキレイの目標を持ってみるというのはいかがでしょうか?

100日間続けることが大切

漢方の世界では、100日を一サイクルとして効果をみていくのが一般的です。 この100日については裏づけがあります。

たとえば、体を構成する細胞には寿命があり、おおよそ100日で体のほとんどの 部分が生まれ変わるといわれています。
また、ジムでの体づくりも、目で見て出来上が ってきたと実感できるのに約100日かかるといわれます。
このように、人間の体のサイクルは、100日と深く関わっているのです。

キレイと元気の実力を底上げしたいなら、スキンケアでも漢方でも食事健康法 でも、少なくとも100日続けることが大切です。

キレイな肌を具体的にいうと

香港でも、中国でも、日本でも、お肌のケアは「美白」が基本です。
少し前までは、単なる流行であったのが、今現在、コスメ効果には「美白」があるのが当たり前になっています。
熱帯から温帯にかけての東南アジア地区では、太陽の日差しが強いせいで、日に焼けて真っ黒になりやすい環境にあります。
そのため、昔から色の白い女性に対する憧れが大変強くあるのです。
そして、それぞれの国には言い回しは多少ことなりますが、「肌の白さは何者にも勝る」ということわざが存在します。

しかし、中医学は「白さ」だけにとらわれることはありません。
中医学を学ぶ人が必ず手にするのが、中医学の原典「黄帝内経」。
それによると最高の肌は、「精明の色」(最高に美しい色)を持つといわれています。みんなが憧れているただ単なる「白い肌」とは異なるものです。

肌の色が、白いかどうかではなく、「黄帝内経」は肌質を重視します。
そもそも肌色は、体質、環境、季節の変化、仕事などの条件によって、青っぽかったり、赤っぽかったり、あるい は黄色みを帯びていたり、白っぽかったり、とまちまちです。

しかし、どんな色であっても、素肌に「潤い・ハリ・弾力・ツヤ」がある肌色は、精明の色なのです。 逆にいえば、どんなに白い肌でも「潤い・ハリ・弾力・ツヤ」がないと、美しい肌ではないということです。

「黄帝内経」による肌の色についての記述
赤い肌:白い絹で鮮やかな朱砂を包んでいる様子がいい。赤褐色はだめ。
白い肌:白鳥の羽のようにツヤのある白がいい。黄色みを帯びた岩塩の色はだめ。
青い肌:蒼壁(青色の玉)のように鮮やかな色。藍染の色はだめ。
黄色い肌:絹で鮮やかな鶏冠石(橙黄色で光沢がある)を包んでいる様子。黄土色はだめ。
黒い肌:重漆(光沢のある黒い漆)の色。黒炭の色はだめ。

*「黄帝内経」とは

約200年前に書かれた「医学書のお手本」で、簡単に言うと下記のようなことが記されている。

①陰陽五行:いろいろな現象や性質を説明する考え方
②蔵象:人体のいろいろな働きやつながり
③経絡:気の通り道である経絡や経穴(つぼ)
④病因・病機:病気になる原因と過程
⑤病証:どのような病気があるか
⑥診察法:どのように病気を調べるか
⑦論治:病気の治療の仕方
⑧養生:長生きの原則や方法
⑨運気:自然界の気象の変化と、それに伴って起こりやすい病気

中医学を学ぶ方が一度は手にする医学書です。

一物全体

生物が生きているというのは、丸ごと全体で様々なバランスが取れていると いうことであり、そのバランスのまま人体に摂取することが人体内のバランス を取るのにも望ましいという考え方です。

一物全体

肌の美しさは、内と外からつくられます。
体の内部が健康ということは、体そのものと精神の状態も良好に保たれているいうことです。
精神状態がよいと、肌のコンディションもよく、心身の健康は肌の状態と表裏一体です。

中医学では、万物を陰と陽、または表と裏の概念で捉え、物事すべてに表と裏があり、この表裏があって、ひとつのものが成り立つと考えられています。

たとえば、ニキビと便秘。
ニキビができている人は便秘がちの人が多い。
薬をぬってふきでものを一時的に治したとしても、その便秘の原因を解決しないと、ニキビから縁を切ることができません。
内臓の調子を整えることで、はじめて問題が解決するのです。

美しい肌を育てていくには、心と体の健康バランスがとても大切です。
中医美容学の理論では、人の感情を「七情」、体の内臓を「五臓」とし、感情の高ぶりは即、内臓のバランスに影響を与えると考えます。
真の美肌を願うのならば、心と体との関係を知っておくとよいでしょう。

体の内から保湿 ~肌は内臓の鏡~

五臓とは
中医美容学の理論で、肌が内臓と密接な関係を持つことを「肌は内臓の鏡」といいます。
ここでいう「内臓」とは、「肝・心・脾・肺・腎」の「五臓」で、これは西洋医学の心臓や肝臓とはかならずしも一致しません。

①心

心臓、血液循環、小腸の働きと関係するのに加え、「こころ」とも関係し、精神をもつかさどります。

②肺

呼吸をつかさどる西洋医学の「肺」の機能に加え、水分代謝や皮膚の状態とも深い関係がります。 肺が潤っていれば、肌も潤うという考え方をします。

③脾

西洋医学でいう「脾臓」とは異なり、胃腸のような消化吸収を担うものの総体を指します。 「脾」が傷つくと下痢や便秘、肥満などになります。

④肝

中医美容学でいう「肝」は、主に自律神経のことです。眼や爪とも関係しています。

⑤腎

西洋医学でいう「腎臓」と混同されがちですが、「腎」は、

1.食べ物や呼吸により体の中に取り入れて、各臓器で作られたエネルギーを蓄える
2.骨の発育
3.水分代謝
4.息を吸うこと
(中医美容学では、息を吸うのは「腎」がつかさどり、息を吐くのは「肺」がつかさどる)
5.排尿や排便の調整、
6.耳
7.髪

など、人間が生きる上で必要な生命力をつかさどります。

では、五臓が乱れたら、肌にどんな影響がでるのでしょうか? また、その対処法は?

①心

心の働きが弱くなり、気血が不足すると、肌を潤すことができなくなり、顔色が蒼白になり、 つやがなくなります。
中医学では「心の花は顔に咲いている」といわれ、いきいきと血色のいい顔色は「心」の状態に関わっています。
【顔面蒼白、つやがないときにおすすめの食べ物】
竜眼肉、棗、蓮の実、百合

②肺

肺系統が衰弱すると、皮膚に潤いがなくなり、乾燥してきます。
中医学では「肺は皮毛をつかさどる」という説をとり、肌に一番影響を与える内蔵です。
肌のバリア機能や肌に栄養を送る気力は肺系統に関連しています。
肺系統が衰弱すると、十分な栄養が得られなくなる肌は、潤いをなくします。
【肌がかさかさ、つやがない、汗をかきやすい、にきび・蕁麻疹ができやすいときにおすすめの食べ物】
朝鮮人参、西洋人参、杏、松の実、百合、梨、枇杷、銀杏

③肝

肝系統にトラブルが生じますと、精神状態が不安定になったり、疲れ目、かすみ目になることが多くなります。
また、爪につやがなくなったり、割れやすくなったりします。
【肌色は蒼白、爪の光沢がなく割れやすい、シミ、たるみ、にきびなどができやすいときにおすすめの食べ物】
レバー、ナッツ、竜眼肉、クコ、朝鮮人参、菊花、薄荷、羊の肉

④脾胃

脾胃は、中医学では、消化吸収機能と密接に関連付けられています。
消化吸収機能が衰えれば、肌、唇、爪などが蒼白になり、体もやせてきます。
なかにはむくみの出る人も。
そして老化のスピードがアップしてきます。
【顔面蒼白または黄色っぽい、つやがない、痩せてむくむ、湿疹がでる、などのときにお勧めの食べ物】
朝鮮人参、棗、山薬、山椒、もち米

⑤腎

腎系統は泌尿器系の機能だけでなく、生殖、発育をつかさどり、老化のプロセスにかかわる大変重要な器官です。
老化のスピードが速くなり、肌にはしみやシワが増える。
【シワが多い、たるみ、しみ、抜け毛、白髪、などのときにおすすめの食べ物】
黒ゴマ、くるみ、桑の実、にら、えび、牡蠣、羊の肉、クコ、すっぽん

美肌をつくり、それを維持するには、化粧品などで表面的なケアをするだけではなく、体の中からのケアが必要です。
内臓を強くして、バランスを取り戻すなど、体質そのものの調整や改善に取り組もう!

以上が、「体の中から肌を潤す」ための理論です。

第一段階

①血の巡りが悪くなる
②体の末端 つまり、手足が冷える
【体の状態】肩こり、にきび、肌荒れ、生理痛など

第二段階

①水の巡りが悪くなる
②お尻やおなかが冷たい
③内臓が冷えている
④冷えが体の中心であるおなかにくる
⑤体の水分バランスがくずれる
⑥おなかに脂肪がつく
【体の状態】むくみ、便秘、偏頭痛、肩・首筋のコリ

第三段階

①気のめぐりが悪くなる
②心のバランスがくずれる
③顔は火照るのに体は冷える
【体の状態】イライラ、不眠、のどが詰まる

10年先も今のお肌でいたいと思いませんか?

■29歳を過ぎてからはじめるシワ予防のための生活習慣改善10か条

①紫外線を避ける
シワの原因の最たるものは紫外線。日焼け止めは室内外、四季を問わず一年中必要です。

②規則正しい生活
とくに、睡眠不足、徹夜は大敵。
肌細胞の機能をたかめるためにはたっぷりの睡眠が必要です。体のリズムを整えるために一定の睡眠を。

③タバコをやめる
喫煙は肌細胞の機能をたかめるビタミンCを消費してしまいますので、シワ予防のためにも禁煙したほうがいいのです。

④食事バランス
野菜や果物のビタミンは肌に不可欠ですが、それを吸収するには、タンパク質も必要です。
また新陳代謝をうながす水をたくさん飲みましょう。運動もかかさずに。

⑤いつも楽しい気持ちでいる
ストレスはシワの大きな原因に。
ものごとを深刻に考えず、明るく前向きに過ごすように心がけましょう。

⑥顔の表情はあまりオーバーにしない
表情ジワには、よいものと悪いものがあります。
笑いの横ジワは、眉間のシワよりずっといいですね。
表情筋を動かすと、肌細胞の機能も活性化しますが、鏡を見て自分の表情のクセを知り、深いシワを残さないよう研究しましょう。

⑦肌を乾燥から守る
冬は暖房、夏は冷房と一年中肌からは水分が蒸発する環境。
メイクの上からも保湿できる工夫が必要です。

⑧マイルドで、保湿性のあるスキンケアアイテム
肌がぴりぴりしない、香料や肌への刺激の少ないアイテムを選びましょう。
また、いつも清潔に保つということが化粧品扱いの基本です。

⑨熱すぎるお湯で洗顔しない
熱すぎるお湯は、肌から水分を奪ってしまい、乾燥させるので避けましょう。
また、クレンジング剤もマイルドなものにし、肌表面を傷つけるおそれがあるスクラブは使わないことです。

⑩しわを予防する食品をたくさんとる
胡桃、黒ゴマ、黒きくらげなど、ビタミンEやコラーゲンを含むものを積極的に食べるようにしましょう。

おなかをひっこめたい人は、足の保温を心がけるべき

心臓から流れ出た温かい血液は、腰やおなかを通って足の末端まで行きます。
そして、再び腰やおなかを通って心臓に戻ります。
このとき、足が冷えていますと、流れている血液の温度が下がり、腰やおなかまで冷やしてしまいます。
腰とおなかの中には腎臓や膀胱、子宮や卵巣などが入っています。
そう、足を冷やすということは、胃の症状、便秘、下痢、整理通、生理不順、不妊、流産、痔、膀胱炎などを引き起こす原因になのです。
また、おなかがぽっこり出ている人には、おなかが冷えている人が多いようです。
おなかを冷やさないでおこうと考えるあなたの体が、冷えから体を守るために、おなかの周りに脂肪をつけるからです。
だから、おなかをひっこめたいと思う人は、足の保温を心がけるべきですね。
肌の細胞はとってもカシコイ。
「水分が足らないな」と水分を補給し、「脂分が足らないな」と、脂分を補給する能力を持っています。

「洗顔後の肌のツッパリが嫌だから、マイルドな洗顔剤を使う、すぐに化粧水をつける」

という方は、多いと思います。
一般的に、マイルドな洗顔剤には、油汚れをとる機能と保湿する機能が備わっています。
水を使って洗うと、水溶性の汚れも、脂溶性の汚れもとれます。その上、保湿成分が入っていますので、洗顔後も肌はつっぱりません。
また、洗顔後すぐに化粧水を肌に与えても、肌はつっぱらないのです。

でもそれって、なんだかヘンではありませんか。
洗顔によって脂分がしっかりとられてしまうと肌細胞は、
「脂分が足らない。早くつくらなきゃ!」
って思うでしょうし、肌を外から無理やり保湿することによって、
「水分は足りてるから、つくらなくってもいいや!」
と放棄してしまいます。
そう、肌細胞が本来持っている能力を退化させるだけでなく、狂わせることになるのです。

このような洗顔剤を使っている方が多いから、最近の女性の肌質は、
「肌の表面はべたべた、内面はスカスカに乾燥している」
とオイリードライスキンになってきていることを指摘されるのです。

洗顔後に肌のツッパリを感じると、カシコイ肌細胞は脂分不足と水分不足を察知し、まず自己治癒能力を働かせます。
しかし、老化し始めている肌には、肌細胞の水分や脂分だけでは足らないので、足らない分だけ、外から補充するためにスキンケアすることをおススメしまします。
それが「正しい洗顔」だと私は思います。

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