HOME >> 中医薬・真珠との出会い
20年以上も前のこと、上海の友諠商店で「真珠クリーム」を「発見」しました。 日本人としての私には、真珠とは体を飾るものであって、肌に塗ったり、口に入 れるものではありません。まさに想像を絶することでした。このときに感じた 「???」が私を美容と、中医学の道に導いてくれたのです。
真珠は、れっきとした中医薬(漢方)です。
「肌に潤いをあたえ、しみやシワを消し、皮膚を再生し、顔色を良くし、精神安 定作用や解毒作用もある」(本草綱目) 「真珠に含まれるカルシウムが、精神的不安を解消し、不老不死が得られる。 緩んだからだを引き締める」(神農本草経) 「人をして潤沢ならしめ、顔色を良くする」(開宝本草) など、多くの漢方の書物に真珠の持つ美容効能が記されています。
肌や髪に潤いとつやを与えることから、化粧品やシャンプー、リンスなどに真珠末を加えたものも中国では販売されています。 また、飲用すれば、からだの内部から全身の肌への潤いを補給し、細胞の活性化だけでなく、しみ、そばかすにまで効果があります。 さらに、血液をさらさらにするといわれ、高血脂症のひとの中性脂肪を減らす効能も確認されています。
真珠の主成分である炭酸カルシウムは、人間の体にとって吸収しやすいカルシウムで、カルシウム補給の効能も見直されています。 骨のためにはもちろん、カルシウム不足によるイライラや不眠症にも効果があるようです。
これだけの効能がある真珠。 身に着けてうっとりさせてくれるだけではなく、美容と健康にもいい小さな輝く粒は、研究するにじゅうぶんな価値を持っています。
東の中国では、清の時代にすでに、真珠の効果を確かめるための研究所が宮廷に設けられており、中国歴代 皇室の皇后をはじめ宮廷貴婦人たちにとって、化粧は生活のなかで大きな比重を占めていました。
西太后はもちろんそのうちの一人であり、むしろ彼女こそその最たる方でした。清朝政府末期の、48年間の 長き間、事実上の執政者であった西太后にとって、毎朝起床すると幾多の侍女にかしづかれて行う化粧が一 日の始まりであり、それは大事件でも起きたような大騒ぎのもとで行われていたようです。
西太后は還暦を過ぎてもなお非常に若い肌の持ち主であったとよく語られていますが、これもひとえに漢方化粧のおかげであったこ とは言うまでもありません。 彼女が特に気に入り、常用していた漢方化粧法に「玉容散」という漢方の処方があったそうですが、これこそ西太后が死ぬまで続け ていた珍珠宝潤粉(真珠パック)なのです。
その製造、使用法は次のように伝えられています。
■真珠粉の製造方法と使用方法■
材料 : よく光って、潤いを感じるような天然の真珠
作り方 : 細かい微粉末にする
使用法(1): 10日に一度、ごく小さな茶さじに1杯を温かいお茶で飲む
使用法(2): 水または卵のしろみを混入した水で練ってパックする
効果 : つねに青春を保ち、皮膚は柔軟になりすべすべして光沢を保ちつづける