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楊さちこの活動 奨学金基金の設立

楊さちこの活動 奨学金基金の設立

高木裕子(楊さちこ)奨学金基金の設立

この何年か、私はものを書いたり、話したりすることで報酬をいただくことが重なり、それを私個人のためでなく、価値のあることに 使いたいとずっと思っていました。
最初は、記念になるものを買おうと考えていたのですが、何を買えば記念になるのか、探しても見つけ出すことができませんでした。

ある日、南京中医薬大学の中医美容学を専攻する学生たちが、私にする美容の質問レベルが低いことに気づきました。
私たち日本人なら当然共有しているはずの「情報」や「知識」に乏しく、結果として世界の美容の流れを把握できていないことからく る質問が多いのです。

たとえば、情報の元になる世界の雑誌ひ触れるチャンスが少ないのです。
でもそれを解決するのは簡単です。最先端の情報を発信する雑誌を数多く定期購読すればいいのです。

学生達は真面目に勉強する人たちばかりだから、きっと役立ててくれるだろう、こう思って校長に相談しました。

すると、しばらくして、「高木祐子基金を設立することにした」という 返事がありました。 そんな大げさなことになるとは考えてもいなかったので、戸惑いました。 しかし、話はどんどん進み、1回目の奨学金授与式をすることになりまし た。

それでもその時はまだ、授与式というのは儀式のようなものだから、 教室に何人かの優秀な生徒を集めてお祝いする程度だろう、と思い承諾 しました。

しかし、その「儀式」はさらに大きくなり、大学の敷地にある500人収容 できる大ホールで、教授陣、学生たち、他大学の教授、就職先の企業の 方々を招いて盛大にやることになりました。

当日は、最初に国歌と校歌が流れ、基金設立について第二臨床院長と校長 のあいさつ。続いて、私本人のあいさつ。それが終わると20人の学生への 授与式が荘厳に執り行われたのです。

しかし、それで終わりではありませんでした。

学生たちによるアトラクションも行われたのです。 盲人マッサージクラスの生徒によるコンサート、武術、歌、京劇、舞踊、 ファッションショーなどなどアクションは14演目にわたり、大学で学ん でいることのエッセンスを見せていただきました。準備にとても時間を かけたのであろうこともよくわかり、感動しました。

最後に、学生代表が立ち、「奨学金をもらえる人間になれてうれしい。 これからももっと頑張ります」と感謝の挨拶をしてくれました。 演目の終わった学生たちが、私に「今度は自分が奨学金をもらえるよう に頑張るから見ていて下さい」とも言ってくれました。

私の学生時代は、学ことよりも、遊ぶことが優先していました。遊ぶこと に「頑張ろう」と思っても、奨学金をもらえるよう「頑張ろう」と考える ことはありませんでした。

また、教授も学生が目的を持って楽しく勉強できるための方法を、たとえ ば「催し」にしてまで効果的に活かそうとまで考えてくれたりすることも、 なかったような気がします。学生時代の私が築かなかっただけかもしれま せんが。

後で知ったことですが、この会に触発されたいくつかの企業が奨学金制度 設立を大学に提案してきたそうです。さらにすばらしい奨学金制度が出来 るに違いないと思うと。
私の今までの活動も役に立ったようでとても嬉しく感じました。

また、同時に私もこれから「高木祐子(楊さちこ)奨学金基金」を私ので きる範囲で育てていきたいと考えています。

高木祐子(楊さちこ)奨学金基金制度

奨学金基金制度設立の辞

楊さちこから中国の大学生の皆さまに

一般的に、日本の大学は、卒業より入学するほうが難しい傾向にあります。
そのため、日本の受験生は「大学に入って何を勉強したいか」ではなく、「自分の実力で入れる一番いい大学」を目指して一生懸命勉強します。 日本の学生が人生で一番勉強するのが、この時期です。 少なくとも、私の頃はそうでした。

熾烈な受験戦争を終え、大学に入ると日本の大学生は、社会に出たら休みもなかなか取れなくなるので遊びます。 大学生は大人とみなされ、夜遊びをしても補導されたりすることがありません。だから、とにかく遊ぶことに一生懸命です。 もちろん、私も同類でした。

そのような私ですから、中国の大学生の勉強量を目の当たりにしたとき、びっくりし、同時に大学で学ぶことの本来の意味を知らされました。 そして、遅いかもしれないけれど、自分ももっと勉強しなければ、と発奮しました。
このときのがんばりが、「決めたことは、何回失敗しても成功するまで挑戦する」という私の信条の源になっています。
私をこのように奮起させ、育ててくださった感謝の気持ちとして、高木祐子奨学金基金を設立することになりました。

▼高木祐子奨学金基金の詳細はこちら

楊さちこのライフワーク

私にとって「アジアンコスメ道」は、漢方中医学との出会いによって、ライフワークになりました。

●アジア・コスメティックのすばらしさを世界のみんなに伝えたい

●中国で昔から伝わる知恵を次の世代に伝えたい

私の夢です。ミッションです。今、私はミッションに向かっています。

1)アジアンコスメの安全性を向上させる運動
 せっかくの「中国の知恵」が心ない人によって、踏みにじめられようとしています。
 その教育をすることで、本当の良さを分かっていただけきたいのです。

2)アジアンコスメのオリジナリティーの確立
 アジアコスメにしかできないアイテムの開発や、アジアの素材、療法をいかした開発をアジア各国のコスメカンパニーと共同での 研究をはじめました。
 その成果として、アジア各国のオリジナルアイテムとして開発されれば、地域社会への貢献になります。

3)アジアコスメの未来を担う人材の育成
 南京中医薬大学の客員教授をお受けしたのも、これまでの「知恵」をこれからの「知恵」につなげる人材を育てたいからです。南京中医薬大学に「東方美学研究院」が設立され、私はその院長に就任しました。それにより、たくさんの優秀な人材を確保する ことができ、アジアンコスメの安全性やオリジナリティーの確立に向けての道が開けてきました。明日を切り開く若い研究者をひと りでも多く生み出したいのです。
未来を見据えての現在、今わたしができること、しなければいけないことをゆっくりでも確実に一歩ずつ歩いていきたいと思っています。


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